慶應義塾大学環境情報学部所属の長谷部葉子研究室では、2022年4月に締結された、山口県美祢市と慶應義塾大学SFC研究所との連携協定のもと、2024年度は、2022年度、2023年度に引き続き、地方創生事業の一環として、山口県美祢市公立中学校5校に於いて、開かれた教育環境での質の高い、生徒個々人の個性を生かした、視野を広げる教育機会を作る取り組みを実施した。
三年目は、長谷部葉子研究会所属学生1名を美祢市教育委員会採用の地域おこし協力隊として、2024年度の1年間、教育委員会勤務として派遣し、その他に年間5回、各公立中学校へ出張して活動を行う平均3-4日間のグループ派遣を毎回3-5名+教員を美祢市に派遣し、美祢市の各地域の特色、暮らし、伝統文化を学びながら公立中学校の日常的な教育の在り方を学び、学校のカリキュラムに沿った、開かれた教育機会を大学の長谷部葉子研究室と対面とオンラインの両方で、通常の授業内容の一端を担ってきた。また、長谷部葉子研究室の研究内容を生かした異言語・異文化理解の一環で、コンゴ民主共和国国立教員大学講師、大学院生による異文化理解の各中学校への出張授業の実施。活発な進路選択を促す、キャリア教育のワークショップ。各学校・地域の魅力化につなげる表現・コミュニケーションワークショップの出張授業。また美祢市と台湾との中学校の交流授業の事前・本番・事後の学習プログラムの企画・運営・言語サポートなど、これらのプログラムを美祢市教育委員会、美祢市内全公立中学校との連携で実施した。また上記プログラム活動に留まらず、中学校教育課程の日常に学生が参加し(クラブ活動、生徒会活動、学校行事、海外とのオンライン交流活動など)対面・オンラインの両輪での質の高い教育、開かれた教育、自己の確立と定着を主軸に2年目の活動を実施した。一方担当教員である長谷部葉子は、美祢市教育魅力化委員会のメンバーの任命を受け、2024年9月まで5回にわたる委員会での学校魅力化に向けての提言書作成にかかわった。
山口県美祢市
2022年4月25日~
美祢市と慶應義塾大学SFC研究所との連携協力に関する協定書
湘南藤沢
環境情報学部 長谷部葉子教授