失明につながる眼性疾患治療薬開発の実現に向けた創薬研究
近年、失明原因となる網膜変性疾患において低酸素誘導因子(HIF)が重要な役割を担っていることが明らかとなった。静岡県水産・海洋技術研究所にて採集された静岡県産魚類抽出物からHIF阻害作用を有する6種類の魚類を選定し、静岡大学農学部で活性物質の分画・精製,構造決定を試みた。また、慶應義塾大学医学部眼科学光生物学研究室でin vitroスクリーニングを行い、得られた有効成分を動物疾患モデルに投与しその効果を確認した。
一方、静岡県の公益財団ふじのくに医療城下町推進機構(ファルマバレーセンター)は12万化合物を所蔵する静岡化合物ライブラリーを保有している。眼科学光生物学研究室では、静岡化合物ライブラリーから化合物の提供を受け、上記in vitroスクリーニングによる低分子活性物質の探索も進めている。
また、網膜老化生物学研究室では加齢黄斑変性の新規治療法の開発のため、同じく、静岡化合物ライブラリーから化合物の提供を受けている。
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静岡県AOI-PARCを拠点に、ICTや先端技術等を活用した農業関連分野の研究開発を進め、次世代栽培システム等を活用した、安心安全、低コスト及び高機能の農産物の育種や効率的な生産手法の検討を進めるとともに、健康・長寿を目指した高機能型食品等開発に向け、農産物由来成分の機能性に関するエビデンス確立のための科学的実証等を推進している。
2023年度は、農作業を精密記録するスマートフォンアプリTPOCastの社会実装を進め、静岡県立磐田農業高校の授業で採用等の成果を得た。また、ストレス耐性品種の育種手法の探索として、チップバーン抵抗性と関連する一塩基多型の探索に向けた取り組みを実施した。さらに、静岡県内の農業生産者や飲食店によるデータプラットフォームの利活用促進に資するSDGs認証システムの展開に向けた検討として、消費者調査や既認証取得者へのインタビュー、さらに自治体等による先行事例の調査を踏まえ、今後の拡大に向けた課題と展開方策についての検討を行った。なお、令和5年度AOIプロジェクト研究成果発表会(2024年3月14日)にて、会場で以下2件の報告を行った。
・神成淳司. 持続可能な農業に向けた未利用資源の活用(パネル討論)
・信朝裕⾏. ふじのくにSDGs認証制度
(参考資料: 令和5年度AOIプロジェクト研究成果発表会)
https://aoi-forum.jp/info/11212/
https://www.pref.shizuoka.jp/sangyoshigoto/nogyo/nogyoshinkou/1003292/1057516/1061461.html
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詳細ページへ2017年に開所したAOI-PARCを拠点に、「農・食・健」「農・商・工」の産業分野や産学官金の幅広い参画による農業を軸とした関連産業のビジネス展開の促進を目的とし、AOI-PARCの資源を活用して、高度な環境制御技術や計測されたビッグデータの解析技術等を県下の研究や生産現場に普及させることにより、先端農業を担う人材を養成するためのワークショップを行った。
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詳細ページへ近年、失明原因となる網膜変性疾患において低酸素誘導因子(HIF)が重要な役割を担っていることが明らかとなった。我々は静岡県水産・海洋技術研究所にて採集された静岡県産魚類抽出物からHIF阻害作用を有する6種類の魚類を選定し、静岡大学農学部で活性物質の分画・精製,構造決定を継続した。また、慶應義塾大学医学部眼科学光生物学研究室でin vitroスクリーニングを行い、得られた有効成分を動物疾患モデルに投与しその効果を確認した。
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詳細ページへ貧酸素水塊の流れ込みのモニタリングと養殖魚のへい死発生メカニズムの解明を目的として、海上での遠隔観測モニタリングシステムに研究開発している流速センサを組み込み、システムを静岡県沼津市の内浦湾の生け簀に設置した。流速センサは、ピトー管を模した形状となっており、海中の水流によって生じる圧力と水深による圧力の差を差圧センサで計測し、その圧力差から流れの速度を算出するものとなっている。表層から海底付近の多点で計測を実施している。
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